保育士の本当の離職理由とは? 保育士の仕事のリアル/保育士の本音
こんにちは。yukiです。
厚生労働省によると現在32万人が保育士として働いています。
しかし、その中でなんらかの理由によって転職を考えている、転職を希望している人の割合は多く、平成27年度の離職率は平均で10%を超えています。
保育士の離職率がこんなにも高い理由はどこにあるのでしょうか。
そんな中でなかなかわからない保育士の仕事のリアルをお伝えしようと思います。
保育士の仕事とは「乳児から小学校就学までの子どもたちを保育する仕事」が一般的なイメージです。
しかし、保育以外にも、記録や連絡帳の記入、保育室の壁面制作、
子どもの制作物の準備や片付け、おたよりの作成など多岐に渡っています。
実際、厚生労働省の調査では、保育士の1日の仕事の50%以上が
「会議、記録、報告」という結果も出ています。
では実際の保育士の仕事とは、どのようなものなのでしょうか。
主な1日の流れはこのようになっています。
○午前(7:00〜12:30)
出勤〜子ども登園〜自由遊び〜排泄〜おやつ〜設定保育〜給食〜午睡
○午後(14:30〜19:00)
起床〜排泄〜おやつ〜降園〜自由遊び〜預かり保育〜掃除〜退勤
シフト制があり、早番や遅番がある園も多いですが、保育士はほぼノンストップでこのスケジュールをこなしています。
休憩時間であるはずの昼食時間も
子どもの食事介助や子ども同士の様子を見る時間であったり、
子どもが昼寝をしている時間は一般的に休憩時間と思われがちですが
担当の子どもたちの連絡帳や記録を書く時間に充てている保育士がほとんどです。
そのため勤務時間の中はほぼ実働時間となっていて、充分な休憩時間もない保育士も多々います。
また、勤務時間外の業務をこなしている保育士も多くいます。
子どものための仕事=保育士の業務として
発表会の衣装作りや小道具作り
毎日の絵本の修理、保育室の掃除など
大きな仕事から小さな仕事まで全て保育士の業務として行っています。
その中で、現在は民間の企業が保育園の運営をしている園もあり例外もありますが、
一般的な園であれば園内で時間外で行った業務に残業代が払われることはあまりありません。
子どものための仕事=やって当たり前、終わらなければ残って当たり前
という長年の意識が作られている園がまだまだ多くあります。
そういったところも一般の企業との年収差が広がっている原因の1つではないでしょうか。
そして、保育士の95%以上が女性であり、園内では女性特有の人間関係の難しさもあります。
その中でも特に難しいのが、上司との関係や同僚との関係ではないでしょうか。
以前保育士が産休を取得する際に
保育士内で順番が決まっていてその順番を破ることは許されていないので
産休を取りにくいということが話題になったこともありました。
また結婚を機にやめる保育士も多いため
結婚をするという話をすると
上司から良い目で見てもらえないということもあります。
同僚内でも派閥争いやマウンティングなど女性特有の問題が生まれることもあります。
そのため、そうした人間関係に疲れてしまう保育士も少なくはありません。
保育士のリアルとして、内側から見えたものを書きましたが、
保育士の仕事はやりがいも多く、
子どもの成長を間近で見ることができる素晴らしい職業です。
保育士という職業にやりがいを感じる方が増えて欲しい一方で、
保育士の仕事改革も進んでいって欲しいと願っています。